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不眠やウツに悩む現代人にライトセラピー

ワールドヘルスレポートより抜粋


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古代ギリシャ、ヒポクラテスの時代から日光は医療で利用されてきた。
現代医学においても19世紀後半から日光を治療に利用する医療現場が増えている。
ライトセラピー(光療法)にはどのような効果があるのか。最新情報を報告する。

高齢者の変性関節炎の痛みが軽減
1980年 A・J・Lewyら研究者グループが科学雑誌「Science」で日光の効用をテーマにした
研究を発表したことからライトセラピーが広く知れ渡るようになった。
Lewyは、被験者に明るい人工灯(通常の室内灯ではなく)を浴びせると、メラトニンの分泌が
抑えられることを確認した。

秋の終わりから冬場は日光の射す時間が短くなる。
これにより生じるSAD(Seasonal Affective Disorder)にライトセラピーが有効と考えられている。
ライトセラピーは副作用が少なく、効果が早く現れるという。
薬剤は効果がみられるのに平均4~6週間かかるが、ライトセラピーでは治療をしてから
だいたい2~14日以内とされる。

Hollins University研究者グループが行った研究では、女性のSAD患者140人を2グループに分け、
片方のグループにはライトセラピー(UVライトを30分/日照射)を施し、別のグループには
空気清浄器を使用し、比較した。
結果、ライトセラピーグループは空気清浄器グループに比べ、長期に続いた症状が軽減された。
SADの他にも、不眠、ウツ病、時差ボケ、痛みなどに対するライトセラピーの有効性が
報告されている。
1993年に南オーストラリアで行われた研究では、不眠に悩む患者9人にライトセラピーを行った。
患者には2,500luxライトを午後10時から深夜まで照射した。
結果、被験者は正常な時間に睡眠に入り、以前より平均1時間半長く眠れるようになったという。


集中力や学習能力の向上が期待
疾患治療以外の分野でも研究が行われている。
学習に対する有効性を調べた研究がカナダで行われたが、生徒が太陽光に近い
フルスペクトラム光の下で授業を受けた場合、通常の蛍光灯の下で勉強している
生徒に比べ、無断欠席が減少し成績がアップしたという。

夜間勤務の労働者を対象にした研究では、被験者にブライトライトを照射した後、
勤務中の集中力や識別力が改善し、日中の睡眠時間も平均2時間長くなった
ことが分かったという。


一般の家庭や職場で使用される照明は500luxを超えることは滅多にない。
一方、太陽光の明るさは、晴れた日には100,000luxにもなるといわれ、
曇っても10,000luxを下回ることはないという。
ブライトセラピーで使用される照度は、およそ5,000lux。
ちなみにメラトニン分泌抑制に必要な照度は2,500luxという。
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