病気を治すというよりも
免疫力を上げたり、体の機能を
正常に戻すことを目的とした療法です。

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太陽は時代を通じて、世界各地の初期文明に
光とそれがもたらす生活に影響を与えてきました。
光が及ぼす多くの健康上の利点の発見は、
今日の医学の世界で信頼できる選択肢の開発の道を
徐々に切り拓いてきました。
自然の力によって現代の病気を治療する
いくつかの光療法の事例を紹介します。
初期の開業医は、光で治癒できることを発見
1903年ノーベル医学賞を受賞したNiels Ryberg Finsenは、
狼瘡患者を治療するための光療法の先駆けとなりました。
彼はUV光を集中させた光線を使って、
特に顔面および頸部の皮膚組織を破壊する結核の一種である
狼瘡患者を治療しました。
医療従事者は、病気を治療するための光の研究に力を入れていた
コペンハーゲンのフィンセン研究所に知識を求めて集まりました。
1920年代には、自然太陽療法(ヘリオセラピー)やランプを用いた
人工光療法(光線療法)が治療の一環として普及しました。
現代医学が発見される数十年前、
太陽光と清潔で乾燥した空気が、
結核に罹患している患者に推奨された治療法でした。

(写真提供:CAP-TB / abergelepost.com)
この療法は1930年代から1950年代にかけて運営されていた
ロンドンのレイ・セラピー研究所の開設に影響を与えました。
1800年代、新生児や子供のくる病を治療するために、
病院では紫外線を使用していました。
しかし、ミルクにビタミンDが加えられるようになって、
充分なビタミンDを得るために多くの光を必要としなくなり、
この習慣はなくなってしまいました。
光線療法の様々な用途
今日、私たちは光線療法の幅広い用途を見ることができます。
光線療法は、黄疸を受けた新生児のビリルビンレベルを
低下させるために使用されます。
閉鎖されたプラスチックのベビーベッドや保育器を使用するのが一般的ですが、
一部の医療施設では、乳母車や携帯用の簡易ベストを使用しています。

病院で黄疸の光療法を受けている新生児
光線療法は、関節炎、スポーツ傷害、首や背中の痛みを
軽減するための非侵襲的治療として使用することができます。
これは家庭用装置の形態や、医療施設で施術を受ける方法があります。
治療によって組織の深部まで浸透し、血液循環を刺激し、
炎症を軽減し、筋肉の痙攣を和らげます。
光線療法は、秋と冬に典型的に起こるウツ病のひとつである
季節性情動障害(SAD)の治療にも役立ちます。
秋から冬にかけては、日照日数が短く日光暴露が少なくなり、
SADは落ち込んだ気持ちになり、日々の活動を妨害することがあります。
自然の屋外光を模倣する光線治療ボックスは、
気分や睡眠に関連する脳の化学物質に影響を与えることによって
SADの症状を緩和すると考えられています。
SAD治療ライトは、それらが放射する正確なルクスまたは光の種類に応じて、
異なる必要な距離および治療時間を調整することができます。

(写真提供:SAD.org.uk)
光線療法は美容にも使用され、肌を若返らせたり、
傷ついた肌を滑らかにしたり、にきびやしわを予防します。
発光ダイオード療法(LED)または光線力学療法(PDT)として
知られているこの治療法は、
スキンケア療法の代わりとして安価で使用できます。

光線療法は一般的に安全ですが、
その使用に関する十分な注意が必要です。
光線療法の副作用には、頭痛、眼の緊張、過敏性、睡眠障害
および不眠が含まれます。
これらは多くの場合、軽度であり数日後にはその症状は消えます。
光感作薬は、皮膚を光に対して敏感にし、
皮膚反応を引き起こす可能性があります。
これには、リチウム、メラトニン、特定の抗生物質、
いくつかの座瘡治療薬などが含まれます。
皮膚癌および全身性エリテマトーデスの病歴を有する患者には
光線療法は向きません。
同様に、糖尿病のように眼の網膜疾患を伴う病歴を有する
患者にもお勧めしません。
出典元:Lighting Research Center
http://www.lrc.rpi.edu/resources/newsroom/pr_story.asp?id=365#.WZg6hcZpzIU
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