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脳傷害の回復に対する体温と光の影響

Chronobiologyより

体温計



新しい研究によると、
私たちの体温は脳の損傷を持つ人々の回復を改善する
ことができるかもしれない。
人間は温血であり、私たちの体温は外気の温度を維持するのではなく、
身体によって制御されている。
しかし、私たちの体温は37度で安定しているわけではない。
活動レベルや概日リズムによっても1日を通してわずかに変化している。
この概日リズムによるパターンは、脳損傷を持つ人々が意識を取り戻し、
回復する助けになるかもしれない。

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脳損傷患者の体温と概日リズム


研究者は、頭部外傷または類似の要因のために
意識がない患者の体温変化を調べた。
体温の変動やそのほかの手がかりを利用して
患者の概日リズを測定した。
さらに患者に刺激を与えて、目を開く能力および覚醒する
能力などの因子を使用して、
意識を評価する昏睡スケールに従って測定した。
その結果、健常者に近い概日リズムを有する患者は
意識レベルが高く、傷害から回復する確率は高かった。
さらに日中に明るい光に患者をさらすことで概日リズムが矯正され、
回復する助けになっていると考えられた。
私たちの内部時計は健康な状態を維持するために重要なだけでなく、
傷害を抱える人には回復するために重要であることを示唆している。
概日リズムを矯正する方法は、大変深刻で生命を脅かす
傷害からの回復において大きな役割を果たすかもしれない。
患者が刺激を与えられたときの概日リズムを評価した上で
最善のリハビリを試みることが可能である。

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回復における体温と光の役割

 
健常者に近い概日リズムを持つ患者に対しては、
患者の体温を適切な温度に冷却または温熱することによって、
さらに日中は明るい光にさらし、夜間は照明を暗くし、
生来の概日リズムが調整されるような環境を整えること
によって意識を早く回復させることができるかもしれない。
体温が睡眠―覚醒サイクルとどのように関連してるかを
正確に知ることが重要である。

太陽


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時間生物学における体温に関する調査
 
体温は脳の無意識レベルに関連している。
健康な身体の機能のほぼすべてと同じように、
体温は概日リズムを持っている。
一般に夕方から夜になるほど体温は下がり眠くなり始め、
体温が高いときにはよりエネルギッシュに感じる。
多くの点で体温は光が概日リズムに影響を与えることで
制御されている。
しかし、睡眠―覚醒サイクへの影響はわずかに異なる。
光は内部時計を完全にリセットすることもがき、
短い時間で体温を変化させることができる。
この効果は頭部損傷により意識不明の患者の
睡眠―覚醒サイクルを徐々に調整することに役立つ。
通常光刺激は、視床下部の視交叉上核から網膜腺へ網膜から
ひとつの経路を利用して信号を受け取るが、
睡眠―覚醒サイクルにおいては、複数の経路を利用することで
影響を与えていると考えられている。
これは、通常の経路に関わる損傷を持つ患者でも、
他の経路を利用することができる可能性があることを意味している。

脳は非常に複雑で多くの身体機能を担っているため、
脳に損傷を受けた患者は人生のために戦っていると言える。
光を利用して概日リズムに影響を与え、体温の調整をすることは、
低コストで損傷治癒の可能性を高める方法になり得る。




<原文> Chronobiology
  2017.5
  https://www.chronobiology.com/body-temperature-related-level-unconsciousness-brain-damaged/
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